1710年アウグスト強王はマイセンのアルブレヒト城に開窯しました。マイセンの礎を築いたマイセン磁器の開発者ベッドガー、シノワズリを磁器の上に表現した絵付師ヘロルト、ロココ人形の原型を作ったケンドラー、彼らが残した遺産は300年を経た現在も尚、ヨーロッパの磁器芸術の発展及び世界の陶磁器界に影響を与え続けています。
マイセンの代表作ともいえるブルーオニオンシリーズ。1739年にクレッチマーが開発したコバルトブルーの 下絵顔料によって生まれたマイセン永遠のベストセラー。縁起のよいザクロや竹がモチーフとなってます。絵柄の一部が「青い玉ねぎ」 に見えることからこの呼び名がついたと言われています。
世界で50メーカーが作っているといわれるブルーオニオンの本家本元です。 用途よりもまずは模倣から始まった器の形。湯のみも日本向けで作られたわけではなく1700年代からあるフォームです。
マイセンのマークである「青い双剣」が器の図柄の中に描かれているのも特徴のひとつ。あまりの人気に類似品が多く出回ったため、本物であることを示すために1885年から入れられています。